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移りゆく街:そば鉄 [エッセイ(グルメ・食材ネタ)]


『移りゆく街:そば鉄』


新松戸という駅をご存知だろうか?
武蔵野線と常磐線(取手駅までの各駅停車)が乗り入れているJR東日本の駅である。




この常磐線ホーム上に、かつて”喜多そば”という”駅そば”があったのだが、その事を記憶に止める者も少なくなったろう。


それは、見た目どこにでもあるごく普通の”駅そば”だったのだが、
その店内には他と一線を画する特徴があったのだ。

喜多そば1:2013-01-07.jpg
2013-01-04撮影:喜多そば・新松戸駅ホーム店


鉄そば.jpg
これを観ればもうお分かりだろう、
所謂 ”
鉄ちゃん”がオーナーだった。


券売機.jpg
入った右側の券売機にしても、
既にマニア臭が漂っている・・・


振りかえると、お約束の鉄道模型模型.jpg


そしてプレート類

プレート.jpg


壁には所狭しと列車の写真が飾ってある列車1.jpg列車2.jpg蒸気4列.jpg


カウンターの隅にはアルバム集が置いてあり
アルバム2.jpg掛け蕎麦+揚げ玉.jpg
アルバム.jpg
蒸気単.jpg

表紙を開くたびに憧憬と郷愁が心を包み込み、
私の心を少年時代へと誘ってくれた・・・


ひと頃は毎日のように足を運んだものだったが

通い始めて1年ほどして出社時間が変更となり、
微妙に乗り換えのタイミングが合わなくなった。


やがて足が遠のいてしまったのだが、毎日の利用駅でもあり
”いつでも行けるさ”
と気楽に捉えていたし、店舗の変化など気にも留めていなかったのである。


だがそれが安易な思い込みであることを知るまでに
さして時間はかからなかった・・・


程なく閉店の知らせが入り口に貼られていたのである・・・

”いつでも・・・”が
”二度と・・・”に変わった時、
喪失感と強い後悔の念に苛まれた・・・



何故もっとアルバムを見ておかなかったのか・・・

多くの画像を残せなかったのか・・・

もう少し注意深く観察していれば閉店の前にでも
通えたはずなのに・・・

 

あれから二年・・・

乗り換えホームの店舗跡を歩く時、
ふと、懐かしさがよぎる事がある・・・IMG_3049.JPG

2017-08-17撮影:喜多そば跡


移りゆく街を止めることは出来ない・・・

しかしながら、私の心にはいつもあの”そば鉄”が鮮やかに甦るのである

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